YUSUKE_HANAI

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7.02.2012

ART project

カリフォルニアから戻ってまいりました。
前回のブログ(こちら)で書いたアートプロジェクトに参加してきました。
子供達と触れ合い楽しい時間を過ごしましたが、またその一方では厳しい現実も目の当たりにしました。

僕らが行った学校はHarryWirtz小学校というコンプトンからほど近いパラマウントという地域にあります。LAから車で一時間ほどの場所です。


思っていたよりも校舎はきれいで、僕ら日本人からすると羨ましいような気がしないでもない学校。良い地域の学校を見ていないのでここがどのくらい環境の良くない学校なのかはイマイチわかりませんでした。

ただ、学校のまわりを車で走ってみると少しだけですが状況がわかりました、街はなんとなく映画グラントリノに出てくる様な雰囲気。スーパーに行くと改装されて新しくなってはいるものの、商品は何故か床に散らばっています。手にとったものを棚に返す習慣がないようです。倒れたカートがそのままになっていて、天井にはびっしりと防犯カメラが設置してありました。

床に散らばった商品がカートに積まれています。



先生から話を聞くと、トレーラーハウスで生活している子もいれば、家が無く親と車で生活している子もいるとか。

前回のブログでも記したように、この学校には美術や音楽といった授業はありません。それではいけないと思ったエリック先生と有志の方達がアーティストに声をかけ5年生に月一回のアートレクチャーを開いています。 アメリカでは6月が学年末なので、各月に行われたアートレクチャーの総評が行われるという事で僕も参加してきました。

会場の食堂に集まる子供達。

壁一面に子供達とアーティストの作品が張り出されます

Shepars fairyやThomas Campbelの作品も

子供達の作品



ステージのスクリーンでは各アーティストから動画のメッセージと作品の評価。よくできた3人の発表が行われました。
この写真はRichJacobsからの動画のメッセージ。僕も英語でメッセージ動画を送ったのですがステージに映し出されると悲惨な英語力。犬を映してごまかしました。ただ、生徒たちの親も英語が話せない人が多い(ヒスパニック系の移民が多い)ため子供は片言に慣れているそうです。

アーティストに選ばれた子供達がステージに上がり各アーティストからプレゼントが渡されました。

全てのアーティストからのメッセージが流れて表彰が終わるとステージではMattson2の演奏が始まりました。
子供達は楽しそうに聴き入っていました。

子供達と触れ合うととても明るく悲壮感などは感じられないのですが、先生達から彼らの生活を聞くと切なくなります。



次回は学校の壁に描いた絵について書きます。