YUSUKE_HANAI

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6.05.2012

Harry Wirtz Elementary School Art project

明日から渡米です。
今回の目的はHarry Wirtz小学校の壁に絵を描くこと。
この小学校はあまり治安が良いとはいえない地域にある小学校で(コンプトン近辺というと分かる人は分かる貧困地域です) この小学校に通う生徒は美術の授業を受けていません。
2002年、ブッシュ政権下で施行された
「落ちこぼれを作らないための初等中等教育法」(No Child Left Behind Act法)によって、美術や音楽といった科目は軽視され父兄からの援助がない貧困層の学校では授業を受けられないそうです。

2年前、僕はErikCarusoというこの小学校の教師に会いました。ErikはHuntington beachのボディーボーダーでサーフショップでのバイトの経験もあり、僕の知り合いのCaliforniaのサーファー達のようにアートを楽しみ、ストリートカルチャーから生まれるアートを愛する二児の父です。

そんな彼は自分の勤める学校の現状をとても悲しく思っていて、子供達にどうにかアートの持つ楽しさ素晴らしさを知って欲しかったそうです。勉強は得意じゃなくても素晴らしい絵の才能をもった子がいるのに美術の時間がない状況が切なかったと言っていました。 この状況を相談したのがなんとあのShepard Fairyだったそうです。(なんと昔からの友達だったとのこと) そしてShepard FairyやThomas Campbellなどを招いて子供達にアートレクチャーをするprojectを始めました。 現在第一線で活躍するアーティストが作品を提供してアートレクチャーをするというとても素敵なプロジェクトです。 光栄なことに僕もその一員として子供達と絵の楽しさを分かち合う機会をいただき、今回で2度目のアートレクチャーに参加します。

そして今回はそのプロジェクトの一環として、校舎の壁に絵を描きます。荒んだ地域のため、すこしでも子供達のいる場所を明るくしたいということで壁画を依頼されました。

アートは無くても生活できるかもしれませんが、好きな絵を自分の部屋に掛けただけで気分は変わるし生活が豊かになる、壁にかけなくても好きなグラフィックの入ったTシャツを着るだけで気持ちは明るくなると僕は思います。 そしてその気持ちをまだ知らない子供達と楽しみを分かち合えることをとても楽しみに思います。

今回このプロジェクトに参加するにあたり、このプロジェクトに共感したGRAVISが全面的にバックアップしてくれることになりました。アーティストや先生など個人では実現が難しいことも素晴らしい志と自分たちのカルチャーを大事に考える企業が力を合わせると世界は少しだけど良い方向に変えられるのかも。

こちらは第一回目のアートレクチャーの様子です。